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いのちの食べかた

いのちの食べかた [DVD]

いのちの食べかた [DVD]

セリフなし、音楽なし、ナレーションなしの映像でここまでインパクトのある映像ってなかなかないんじゃないかと思う。


主に野菜の収穫パートと食肉パートに分かれていて、淡々と映像が流れていく。
どこまでもだだっ広い畑で農作物を刈り取る巨大な機械。
農夫たちも機械の一部のように黙々と働く。


見る前からわかってたけど、食肉パートはなかなかきつい映像だった。
ちょっと前まで生きていた豚とか鶏とか牛が、工場のラインに乗ればあっという間に肉に加工される。


大規模農業や畜産はもはや工業だ。
圧倒的な物量の前に感情はない。命のことを考える余裕がないかんじ。


でも、これを残酷だとか、ひどいと言える資格が誰にあるんだろう。
これくらいやらないともう人間の食料って維持できないってことなんだと思う。


屠場

屠場

映画では全体的にさくっとしか紹介してなかったり、どういうことをやってるところかの解説も全くないのでわかりにくい部分があるけど、
この本では牛の屠殺の様子がとても丁寧に映されていた。


世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

これから読みたいと思った本。