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ガン漂流

31歳ガン漂流 (ポプラ文庫)

31歳ガン漂流 (ポプラ文庫)

32歳ガン漂流 エヴォリューション

32歳ガン漂流 エヴォリューション

33歳ガン漂流ラスト・イグジット

33歳ガン漂流ラスト・イグジット

風邪をこじらせて入院したら、実はガンだったというところから始まる闘病記。
このシリーズは全部で3冊あって、1冊目が主に入院しながらの治療(合間にガンプラ作ったりしてる)、
2冊目は自宅と病院での話が3:1くらい。
3冊目は病の悪化、そして死までの間に書かれた文章が収録されてる。(前の2作は本人が編集に関わってるけど、この本は没後出版された物)


著者はもともとフリーライターだっただけあって、自分の状況を客観的に見つめつつ、ユーモアとシニカルさを忘れず文章を書いている。
この本はお涙頂戴な本ではない。本人もきっとそう思ってほしくなかったと思う。
でも読んでいると、最後の最後までなんとしてでも生きていたかったことが伝わってきて、身につまされる。