活発な暗闇
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: いそっぷ社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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江国香織さんが選んだ詩と散文の本。
好きなときに手にとって、ぱっと開いたページの詩を読むのがいいかんじ。
せつなくなったり、温かくなったりします。
この本の中で、特に好きな詩を2編紹介します。
耳 清岡卓行
朝眼が覚めたら革命が終ってた
なんてのが いいわよ
と 見知らぬ若い女が
見知らぬ若い男からするりと逃げた。
いくら酒を飲んでも
耳しか熱く酔っぱらわないことがある
二月の底冷えのする とある酒場で
ぼくはぼくのからだを持てあまし
ぼくの耳は はげしく
音楽に飢えていた。
最後の3行が特にすき。
雪 八木重吉
雪がふっている
さびしいから 何か食べよう
このほかに収録されていた詩もすきだ。
今度、八木重吉さんの詩集を借りてこようと思う。